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梓設計在籍時の作品から

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青森県立三沢航空科学館

三沢航空科学館は、16年くらい前に竣工した航空科学館です。訪れたことがある方もいるのではないかと思います。
純日本製の旅客機YS11の実機が屋内展示されている、唯一の施設です。
また、三沢市の海岸から飛び立ち、世界初の太平洋無着陸飛行を達成した、ミス・ビードル号や、戦前、当時の周回航続距離の世界記録を樹立した航研機(レプリカ)などを展示するとともに、科学実験工房など、子供たちの「科学する心」「感動する心」「挑戦する心」をはぐくむ施設となっています。

航空ゾーンの屋根架構は、ミス・ビードル号の時代の航空機や複葉機の翼をモチーフとした、張弦梁としました。地震時に、張弦梁の束材が回転しないよう、一組、V字の束材に対して立体的に斜めにロッドを接続させました。
積雪荷重が大きな地域のため、50mスパンの桁梁は、鋼管によるトラス構造としています。
スパン方向と直交する、外周架構もYS11の搬入のため、大きな間口開口が有り、H形鋼によるトラス架構としました。

特徴的な張弦梁の束材とロッドは、ミス・ビードル号と同じ赤で塗装し、航空をテーマとした施設を印象付けています。

エントランスホールは、ガラス屋根のガレリアとなっており、鋼管立体トラスと中間部分を支える斜め組柱により、各部材寸法を小さくする計画としています。
この組柱を囲むように配置した螺旋階段やエントランスのカーテンウォール支持トラスの補剛材として設置した穴あき飾り梁等、現しの構造材を意識して設計した施設となっています。

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