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8月30日に前職で設計担当した、新千歳空港国際線ターミナルビルがオープンしたというニュースが入ってきました。

写真は毎日新聞ニュースより転載(阿部義正氏撮影)https://mainichi.jp/articles/20190829/k00/00m/040/012000c

ビデオニュースもリンクを付けます
NHK HBC(TBS系)   STV(日テレ系) HTB(テレ朝系) UHB(フジ系)

広くてきれいとの声が多く、本当にうれしい限りです。
国際線のターミナルビルとしては、実はそれほど広くもないし、スパンも無茶苦茶飛んでるわけではないのです。
実は広く感じさせる構造的な仕掛けをしています。
特徴的だけどあまり目立たない斜め柱
4本一組の斜め柱を結構横に寝かせて配置しています。
奥行方向の柱も通常スパンの倍にして柱の存在感を少なくするのと、梁はトラスとはせず、単材で構成させています。
天井も方向性を持たせて、建物の奥行方向に視線が行くように工夫しています。
胆振地震で天井の崩落を防ぐために材質は幕材に変更となりましたが、設計時は木ルーバーでした。


新千歳空港ターミナルビルディング プレスリリースより転載

構造的には、この木ルーバーを梁の補剛材として使いたいと考えていましたが、増築という事もあり耐火設計のルートCは使えないため、仕上げ材としました。
発想・手順は、
梁の補剛材として木を使う→旅客動線に対して広がりを感じる一方向天井とする→木を構造材とするのは諦める→天井材の変更→天井設計のコンセプトは残る→広くて綺麗!→実はそんなに広くはないのよ
そんな感じです。
天井が広く感じるもう一つの仕掛けは、このチェックインロビーに入る直前、天井が低くて狭い空間を一度抜けることです。
茶室のにじり口と同じ仕掛け。
シークエンスが変化する瞬間に視点も一カ所に定まり、そこから方向性がある広い空間に出る。
なので、わぁ!広い!
と、なるのです。
実は、この仕掛けの最初の一歩を構造屋さんが提案していたという不思議。
そうです。私はこうぞうでは無く、こういちなのです。

(二度目の登場)

その、こういちが主宰する構造設計事務所、CODESIGN STRUCTURESが9月24日(火)事務所移転、再オープンいたします。
場所は中目黒3丁目、山手通り沿いのNNビル1階です。

お近くにお越しの際は、是非お立ち寄りください。

新事務所住所
153-0061 目黒区中目黒3-6-4 中目黒NNビル102
これからも CODESIGN STRUCTURESをよろしくお願いいたします。

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